糖質を控えて肥満を予防

肥満は糖尿病や高血圧などさまざまな病気のリスクを高めます。病気を防ぐためには肥満を解消することが大切です。では、具体的にどのようなことをするといいのでしょうか。
摂取カロリーを抑えればすぐにやせることができます。しかし、摂取カロリーを控えると摂取できる栄養の量も減ってしまうので、体調不良につながってしまいます。むやみにカロリーを減らすダイエットは健康を損ねる恐れがあるのでおすすめできません。
カロリーを減らすのではなく何を食べるのかが重要です。同じカロリーを摂っても、白米と玄米では太りやすさが違います。
ポイントは糖質です。糖質を摂ると血糖値が上がり、インスリンが分泌されて糖を取り込んで血糖値を下げます。取り込まれた糖が使われずに余ると脂肪として蓄えられます。
血糖値が高くなりすぎると、インスリン分泌量も増えて取り込まれる糖が多くなり、体がすべてを利用することができず余ってしまい、脂肪がたまりやすくなります。つまり、血糖値が高くなりすぎないようにすればインスリン分泌を抑えることができ、脂肪がたまりにくくなるのです。
血糖値を上げるのは糖質です。タンパク質や脂質はほとんど血糖値を上げません。糖質を控えることでインスリン分泌が穏やかになり、脂肪がたまりにくくなります。
糖質が多い食品はご飯やパンなどの穀物、芋類、砂糖を使った食品、果物です。こういったものを食べ過ぎないようにするだけでも、肥満を防止できます。
でも、ご飯を食べないと食事をした気がしない方もいますよね。ご飯を食べたかったら白米よりも玄米を選びましょう。精白した白米は食物繊維が少ないですが、玄米には食物繊維が豊富に含まれていて、食物繊維が血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。ご飯やパンを食べるなら、白いものではなく黒いものを選ぶと太りにくいです。