過敏性腸症候群について

身体の不調というのは様々なものがありますが、その中でもストレスが原因だったり検査などで明らかな原因が出ないものは不安になるものですね。そんな病気の一つには最近よく聞くことになった「過敏性腸症候群IBS)」があります。今回はこの厄介な過敏性腸症候群について説明していきたいと思います。

まずこの過敏性腸症候群ですが、前述に挙げたとおりに腸の検査やカメラ、血液検査などで異常がないにも関わらず、腹部の不快感や便秘・下痢・ガスだまりなどが頻繁に起こる症状が現れるのが特徴です。それに伴ってトイレの回数が増えることによって、トイレの無い場所などでは大きなストレスが掛かったりするので、精神的にも辛いと訴える患者さんも多いそうです。分類としては慢性疾患というものになりますが、こちらは生活の質(QOL)を大きく損なうものとして悩ましい症状と感じる人がとても多いです。

そしてなにより現状においては器質的な原因は分かっておらす、精神的なストレスが一番のトリガーとなっているというのが通説です。そのことから一種の心身症とも言われているので、内科のみならす精神科や心療内科などにもセカンドオピニオンを求めることが有効になることもあります。一般的な対処方法としては整腸剤などを用いながら、食生活で過度な食べ過ぎをしないことや脂っこいものを節制するというものがあります。一方で根本的なストレスに対する治療がなされないといけませんが、こちらは精神科の薬も十分に効果があることがありますが、むしろ日常生活でのストレスマネジメントをしなけらればならないのが大切になります。発症に関しては年齢や男女の差異はありませんが、似たような症状としてのがんや憩室、潰瘍性大腸炎クローン病などがありますので、まずは症状が出たら医療機関に相談を受けるのが大切です。